山都町の子育てと教育を考える会プレゼンツ
令和4年7月24日(日)に開催された
お友達が教えてくれたイベント、
「これからの学校を考えようーみんなの学校ー上映会」に
夫婦で行ってきました!
みんなの学校?
大阪市に実在する、ある小学校のドキュメンタリー映画。
最初に登場するのは、その学校の校長先生。
全校集会で挨拶をする校長先生は、
ハキハキとした関西弁をお話になり、
第一印象は正直にいうと「こわい・厳しそう」でした|д゚)
教員などの経験を通して
私は、大学卒業して2年目で高校の教員を経験しました。
1年目はフリーターでバイト掛け持ちだったので、
それが実質、初めての社会人経験です。
教員はいつかやってみたいと思っていたのですが
当時、こんなに早くなるとは思ってもおらず
直前まで、「やっぱり辞めようかな」と悩むくらい
かなり緊張と不安いっぱいで勤務が始まりました。
学校の中にいたからこそ、
先生たちの苦労もすごく分かります。
授業の準備でさえ大変だったのに、
事あるごとに会議、行事、校務分掌の仕事、部活・・
めまぐるしい毎日でした。
そしてあっという間の1年4ヶ月。任期が終わる頃には
生徒は可愛いし、勉強だけじゃないいろんなことを教えたいし
「もっとやりたかった」
沢山の思い出と経験が出来ました。
次に勤めたのが、教育委員会。
教育委員会から学校に派遣されて
主にこどもや、保護者、学校の先生の相談に乗り、
子どもの抱える課題を一緒に考える
スクールソーシャルワーカーというお仕事です。
私の家は母子家庭で、弟が中学で不登校になり
母がお世話になっていました。
これも大学の時からやってみたかったお仕事の1つです。
恩返しのつもりで張り切っていたのですが・・
子どもを取り巻く環境に
言うまでもなく愕然としました。
福祉と教育。
「子どもを大事にしたい」という目指す目標は同じであるのに
視点がまったく異なりました。
「子どもの(特性・障がいの)せい、親の責任」
20代半ばの私にとっても、辛い現実。
福祉と教育と医療と家庭と、子どもたち。
子どもにとって、何が一番望ましいか。何が幸せか。
チーム一丸となって進んでいけたらいいのだけど・・
何度も壁にぶち当たりました。
葛藤、不甲斐なさ。
言葉にならない思いが募りに募って休職、退職に至りました。
トップダウンな組織
今回の映画を見た感想は、
率直に「あんな校長先生が増えたらいいな」です。
いろんな学校、いろんな先生、いろんな子どもたち、いろんな環境を見てきましたが
子どもたちの環境を変えようと思ったら
かなりの力が必要です。
トップダウンのパワーバランスには疑問はありますが、
学校でいえば
(現在においては)
学校の士気、雰囲気、風土をつくっていくのは
間違いなく校長先生だと思います。
今回の木村校長先生のような先生も年齢問わず居ること、
いまの教育に疑問をもっている先生は
間違いなく居ます。
だけど、残念ながらまだ少数だし、発言力が及びません。
教育には教育の、本質的な教育を目指すリーダーが
やはり必要であると感じます。
この小学校でも
困っている子どもを囲む子どもたちが理解して行動できるような育みを
おこなっているように、
先生を育てる先生や教育学部、学校が必要なのかなと思います。
いまのトップダウンの構造を生かすのであれば、
そんな校長先生が増えたらいいな、と。
少し時代が進むと
社会が先に、トップダウンからボトムアップの構造へ
移行するのでは、と思っているので
そうなると国や行政、公的機関も変化をせざるを得ないのかなと思います。
時間はかかるかもしれないけど、
学校だけじゃなくて、
私たち1人ひとりが
本質を意識して行動することが
流れをつくっていくのかなぁと思っています。
今回出てた子どもたちは、もう20歳前後かぁと思うと
その子たちがまた社会で自分らしく生きてくれたらいいなぁと
願うばかりです。
人は、人生に1人でも信頼できた人がいると
その後の人生の選択肢が変わるんだなぁ