家づくり
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古民家を買うリスク3点。これによってコストが大幅に変わります。

KGとUki
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以前の記事では、いただいたご質問に回答しました。

回答が長くなってしまったので、今回の内容はそのNO.2です。

今回は青線部について、ご説明していきます!

40代男性

古民家って、写真とかイメージはステキだけど、実際に譲り受けると、
中は前に住んでいた人のモノ(という名の、ほとんどゴミ)
ということが多いと聞きます。最初、どういう状態で譲り受けた(買った?)のか、
そのまま住もうとすると、どのような不具合があるのか、

今後、古民家に住みたいという人に
経験者からする、具体的なアドバイスなど、
(ここだけは要チェックや!みたいな)
教えていただきたいです。

家屋の状態をチェック

言わずもがなですが、長年空き家になっていたり、雨漏りがあったりすると、

木材の傷みも激しくなるので、屋内外全体をチェックして、

・床がべこべこしていないか、

・見える木材は腐っていないか(触ってぼろぼろになるならだめです)

・柱の傾きはどのくらいか

などなど、全体的な状態を把握した方が良いです。

家にもよりますが、家は自然と傾いたりもします。

傾きに対してもある程度許容範囲はありますが、

それがひどいようなら、そこはあきらめた方が良いと思います。

ただ、100年規模などの古民家になってくると、

今ではお目にかかれないような立派な材木がゴロゴロあったりします。

あとはどこまで手直ししていくかなので、そのあたりのバランスを考えなければなりません。

床下の状態をチェック

床を剥いだら楽なんですけどね…

大体の古民家は、コンクリ基礎ではないので、床下にすぐ潜ることができます。

床下に潜ったら、地面の状態と見えている木材の状態をチェックしましょう。

床下は地面、という家が多いので、地面の湿気が多い家だと、

床などが湿気によって腐っていたり、ふわふわしていたりします。

特に昔の家は今と比べて地面と床との距離が近いので、

山の斜面や川の近くなど、その土地環境によっては要注意です。

屋根の状態をチェック

雨どいから草が生えている。

これは雨漏りに関してですね。

とにかく家にとって雨漏りは大敵です。絶対に起こしたくありません。

雨漏りは家の寿命を縮めるので、かなり厄介です。

屋根をやり変えるか、そのままでいくかで、

コストも100万くらいは変わって来ると思います(家の大きさにもよりますが)。

綿密にチェックしましょう。

配線の状態をチェック

昔の家は、現代の配線と比べて、むき出しのまま部屋に配線されていたり、

ケーブルが布で巻かれていたり、ネズミにかじられていたりと、

結構すごい状態になっていることがあります(ウチがそうでした)。

そうなると全部配線やり直ししないといけなくなるので、そこもコストになります。

くまなくチェックしましょう。

最後は、気に入ったかどうか

コストのことを考えると、

「どこまでが使えて、どこまでが直さないといけないのか」

「イメージ通りにするにはどこを変えないといけないのか」

この割合次第で、どこまでも費用はかさむし、

どこまで行けば自分たちの「納得点」に達するのかを

考えた先に購入するかどうかが決まると思います。

直して直していった結果、

「新築の方が安く済むやん」ってこともザラにあるので。

あとは、「この家に住みたい」と思えるか。

やっぱりお気に入りの家に住みたいですし、家も喜んでくれますもんね。

また足りない部分があったら加筆していきます。

ぜひメルマガにてリクエストやご感想をいただければと思います。

KG

Profile
宮本啓示
「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」の自給自足的ライフスタイルを模索し、2018年単身阿蘇へ移住。結婚を機に築70年の古民家を購入し、DIYでリノベーションをスタートさせる。 伝統建築・古民家由来の生活様式に魅せられ、日々の暮らしを発信中。古民家鑑定士1級。
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