古民家リノベーションに失敗しないために、質問にお答えします
古民家改修について
読者さんから、こんなお返事と質問をいただきましたので、
今回はご紹介と回答をお送りします。
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古民家って、写真とかイメージはステキだけど、実際に譲り受けると、
中は前に住んでいた人のモノ(という名の、ほとんどゴミ)
ということが多いと聞きます。
最初、どういう状態で譲り受けた(買った?)のか、
そのまま住もうとすると、どのような不具合があるのか、
今後、古民家に住みたいという人に、
経験者からする、具体的なアドバイスなど、
(ここだけは要チェックや!みたいな)
教えていただきたいです。
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ありがとうございます。
分けてご説明しますね。
【Q1】
「実際に譲り受けると、中は前に住んでいた人のモノ(という名の、ほとんどゴミ)
ということが多いと聞きます。
最初、どういう状態で譲り受けた(買った?)のか、
そのまま住もうとすると、どのような不具合があるのか」
【A1】
家にもよるかとは思いますが、我が家の場合は、
買った当初、直前まで前の方がお住いだったこともあり、
家の中にモノやごみはほぼありませんでした。
ですが立派な納屋の方は、
ぼろぼろのタイヤやコンパネ、建具、生活用品などなど、
それはそれは気が遠くなるくらいの量と散らかり具合でした。
というか、ゴミ捨て場でした。
改修を始めると、
一時的にモノや材料を保管しておくスペースが必要になって来るので、
屋根もあって雨風をしのげる納屋を保管スペースにしたい。
なので解体と同時並行で納屋を片付け、処分整理を頑張りました、UKIが。(笑)
自分のものならまだよいのですが、なんせ他人のモノとなると、
何かやってるうちに気分が落ちてきて、なかなか進まなかったりするんです。
「自分のモノじゃないのに、なんでこんなことを?」って(笑)
そして、
「そのまま住もうとすると、どのような不具合があるのか」
というと、
特にありません!
が購入当初の回答になるのですが、
ふた(床)を開けてみると、とんでもないことになっていたのです…(それは追々涙)。
また、
前の家主さんに「冬が寒いから、とにかく断熱した方がいいですよ」
と言われていたのと、
記事でも紹介している通り、
「田の字」の間取りだとリビングが手狭になるので、
イメージした間取りを実現するのに新しく壁を作ったりする必要がありました。
そして、床。
家全体がすべて同じ方向に傾くならわかるのですが、
なぜか全部屋の床が、好きな方向に傾いていたんです。
分かる人には見て分かるくらい、
分からない人でも歩くと分かるくらい。
「その程度気にならないよ」という人もいると思いますが、
いざ住み始めて、
「やっぱり床の傾きが気になるよね」
となっても、
そこから直すのはまた時間と労力がかかります。
それに断熱は床も重要です。
床下の地面から直接冷気が床に伝わると足元が冷たい。
なので回答としては、住む分には問題ないキレイさではあったけど、
不具合としては
・冬、室内で凍える生活がイメージできる
・若干の傾きを気にしながら生活しないといけない
という2点が一番大きいですね。
つまり、
・冬マイナス10℃まで下がる家を、しっかり断熱する
・自分たちの間取りイメージに改修する(ちなみに他の字の部屋間のふすまはありませんでした)
という理由で、今回改修をスタートさせたわけです。
あと、人生で初めて一軒家に住むUKIとしては
長年の理想のインテリアや壁の仕上がり、色味、雰囲気があったので、
「なら全部作り変えないとね」となったのも理由です(小声)。
思ったより長くなってしまったので、
「古民家を買う時の注意点」は、次回に。
ASOBOSHI KG