「大和の赤子」上映会を開催しました

先日9月14日、
熊本市内にて「大和の赤子」上映会を開催しました。
ご参加いただきました20名の皆様、ありがとうございました!
上映会全体の感想(※ややネタバレあり)

思いのほか、SNSがご参加のきっかけだったかと思いますが、
初めましての方の参加が多く、
純粋に興味をもって来られた方々が多かったのが印象的でした。
内容は詳細には書きませんが、
現代日本が抱えている問題や課題を認識したうえで、
「日本はそもそもどうやってできたのか?」という壮大なルーツを探ります。
その中で日本は極東の島に位置しながらも、
古代からすでに海外との交流が盛んにあったのではないかと思わされる内容です。
そんな長い長い歴史を紐解いていくと、
今この国で生きる「私」はどのような歴史を歩んできたのか、
想像を超えた長いルーツに思いを馳せることができます。
そうして今の自分を作り上げてきたルーツに意識を向けた時、
「自分だけではない」世界が目の前に現れる。
そうすると、
今多くの人が抱える「孤独感」や過度な承認欲求は少し癒されるのではないかと思います。
今、グローバル社会の中で迷走する現代日本人に必要な感覚は何か?
それを提言してくれている映画だと思いました。
参加者の感想(※ネタバレあり)

私は、日本人として、もっと日本のことを愛して、誇れる私でありたいと思いました。それから、今日初めて日本とイスラエルの類似があることを初めて知りました。まだまだ勉強することが沢山あるなぁ、と感じました。

わたしたちのご先祖様は、遠い国の人たちの文化を日本流に取り込み調和して生きてこられたということを映画で知り、改めて日本人の精神性を誇りに思いました。ただ、今と昔とではスピード感も違えば、日本を守り育ててきた指導者たちの想いも異なります。今、本当に日本を愛する人たちが日本を守り動かしているようには思えません。…
…ひょっとして、日本の歴史の応用編がスタートしたばかりなのかもしれません。手強いけれど、日本人の知恵は世界一だと思います! (一部抜粋)

途中から日ュ同祖的な内容が多く、それによって、作品のメインの意図(私が勝手に求めていた…何か…)のようなものが、残念ながら薄れてしまったように感じました。(途中抜粋)

途中から日ュ同祖的な内容が多く、それによって、作品のメインの意図(私が勝手に求めていた…何か…)のようなものが、残念ながら薄れてしまったように感じました。(途中抜粋)

日本に渡来したとされるユダヤ民族は、世界中にも散らばっていて、なのに日本にだけその名残があるということに日本たるもの日本人たるものの理由があるのではないかと思っていましたが、一神教であるユダヤ教の教えと八百万の神との融和はどのようにしてできたのか今一度考えたとき、ユダヤ教が形を代え神社や寺の形をしたならば、その前の中国ですでにそうなっていたのではないだろうか…とふと思ったりしています。 実はユダヤ教は今言われてるような頑ななものではなく、むしろ神道に近いものであったのかもしれない…などと勝手に妄想がすすんでおります。(一部抜粋)

個人的総括
僕はここ5年くらいの間、
パンデミックがあったり個人的に人生のフェーズが変わったりする中で、
自分を内省する機会が増えました。
また一方で社会に目を向けると、日本の経済状況や少子高齢化の加速、若年層の自殺増等々、
様々な問題がある現実を肌で感じるようになり、
・この世の本質は何か?
・人間が生きていく意義は?
・この国がどうやって生まれ、歴史を歩んできたのか?
そんな疑問、興味を日常的に抱くようになりました。
それはネガティブなものではなく、純粋な好奇心です。
学生のころを振り返ると、
大学生が一斉にリクルートスーツを着て就職活動に励む様を見て嫌気がさしたり、
電車の中では疲れ切ったサラリーマンが寝落ちしている姿を見て絶望的な気持ちになったり、
初詣の時くらいしか神社に行かない、でも結婚式は教会で挙げる風潮に矛盾を感じたり、
右ならえの雰囲気、出る杭は打たれる社会に疑問と不安を抱いて、
半分逃げるような感覚を覚えながら海外へバックパッカーの旅へ出ました。
1年間の旅を終えても、その斜に構えた感じは変わらなかったのですが、
旅先での会話や映像で見る「JAPAN」という国は、
今の外国人からするとかなりミステリアスな国なんだと感じました。
世界地図の右端にある島国、いわば世界の隅っこにあるアジアの国が、なぜ世界でも有数の経済大国に君臨しているのか。
しかも治安が世界トップレベルで良く、社会秩序も安定している。
トヨタなど世界で認識されている企業が数多く存在する。
勤勉で礼儀正しいイメージ。
サムライ。武士道。
なのに夜は酔っぱらって路上で寝ている大人。
原爆。
神道という宗教という括りにできない精神文化。
なぜか日本のほうが美味い、ラーメンやカレー。
例を挙げれば枚挙に暇がありませんが、
外から見た日本は相当な謎であり、そこに好奇心を掻き立てられている外国人が多い結果、
今インバウンドが急増している要因なんだと個人的に解釈しています。
そんな日本はそういった精神文化や伝統を醸成してきた歴史が間違いなくあり、
そこには独自性を創り出す、
「他を受け入れながらも自らは崩さない」豊かな感性も存在していたはずです。
映画では日本とユダヤの関係性について言及されていましたが、
それもありながらも、
もっと僕たちの想像を超えるような、今の世界とは違った広いスケールでの交流があったのではと感じました。
太陽の上る始まりを求めて、人類は移動する。
そんな風に思ったりもします。
世界中からの文化を拒むのではなく受け入れ、「和する」。
歴史だけではなく今この現代においても、日本の役割はそういった部分にあると思います。
受け入れる一方だと自分の身が崩れるので、
あくまで日本としての在り方を保ちながら、受け入れる。
日本の合氣道がそれを体現しています。
「誇り」とかいうワードを使うと波風が立ちそうですが、
少なくとも自分たちの歩んできた歴史、今ここに生きる自身のルーツ、
そういった所に意識を向ける機会が今の日本には必要だと思います。
会の中でも少しお話ししましたが、
その中で「お墓参り」は日常的な良い機会になると思います。
果てしなく長い古代史に思いを馳せるのも良いけど、
まずは自分を作り上げてくれている、ご先祖様に意識を向けること。
それだけでも、「自分は自分だけではない」と思わせてくれます。
古臭いとか年寄りかよとか言われると思いますが、
ここは相当に今私たちが不足している部分じゃないかと感じました。
最後に
この映画を製作くださった監督、携わられた皆様、ありがとうございました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
少しずつかもしれませんが、一人一人の向き合う姿勢が、今後の私たちの在り様を変えると思いますので、お互い精進してまいりましょう。