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自然農法60年ボカシ後藤農法伝承塾

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昨日、熊本県の菊池市で行われたイベント。

かなり興味深いお話会だったので記録です。

後藤清人さん

後藤さんは自然農法60年の農家さん、

94?歳!!

いまは故人となった奥様と二人三脚で

オリジナルの「ボカシ」というものを編み出し

それを使って稲作や畑をされてきたんだそうです。

現在は、奥様がお亡くなりになったのと

ご本人もご高齢で体力面での

心配が増えたことから

作業は、お弟子さんに教えながら

やってらっしゃるんだそうです。

そんな後藤さんは、いまでも大きな夢があって

ボカシば使って、川の水や土壌ば綺麗にしたか

ボカシでみんなの健康に貢献してると思うと嬉しか」と

まだまたやりたいことが沢山ある様子でした。

そして今回、

それを見かねたライターの東田さんという方と

同級生であり後藤さんのお弟子さんの方が主催となって

後藤さんのボカシの技術を少しでも多くの人に知ってもらいたい

後藤さんのやりたいことを少しでも実現させてあげたい

そういう思いからお話会を企画されたそうです。素敵です。

ボカシとは

詳しい事は控えさせていただきますが、

簡単にいうと、農薬・化学肥料を使わず

自然の力を最大限に生かして作物を作るということで、

身近な有機質資材に微生物を混ぜ、発酵させて培養したものを使うんだそうです。

近年、菌や微生物の力が注目されるようになったかと思いますが、

後藤さんは何十年も前から菌や微生物の力に注目していたんですね。

ボカシができるまで・・

かなり研究熱心・勉強熱心だなと

感じた後藤さん。

自然農法をすると決めたのには

農薬の恐ろしさを目の当たりにする

あるきっかけがあったそうで、

奥さんからの猛反対や

周囲の白い目があっても、

志を変えずに60年実践し続けてこられました。

この60年の間には

幾度もの観察・研究を重ねてこられたんだろうなと納得。

ボカシができるまでも、

色んな農法を試しておられたみたいで

その中で「人間にも、動物にも、地球環境にも良い農法」を模索してきたんだそうです。

頭があがりません。

広めたいボカシ。コストと環境と人手の問題。

ボカシを始めてから

後藤さんのボカシを求めて

全国各地にお客さんがおられたそうです。

ただ、ボカシを作る、となると

いろんな問題が阻みます。

実際に、ボカシを見てきました。

屋根のあるコンクリートをうった建物の中は

熱気がもわ~っと。

微生物を繁殖させるためには

しっかりと混ぜる必要があるため

夏の猛暑の中でもその混ぜる作業が必要になります。

さらに後藤さんのボカシを

違う場所で培養しようとすると

それなりの土地の広さと綺麗な環境が必要みたいですね。

非常に悩ましい。。

いままで広がらなかった理由は

主にそこにあるとのことです。

ボカシを作って、使ってみたい!

集まった人たちで、そんな話になりました。

後藤さんを囲んで、

後藤さんの思いや努力を共有しました。

楽しそうに過去の事や

未来の事を話される後藤さんは輝いていました。

家庭菜園規模だったら、ボカシの量も少なくて済むし
やってみることが出来るかなぁ。

見習いたいと思った後藤さんの生き方

お話しを聞いていて感じたことは

「とっても柔軟だなぁ」と。

年をとると、考え方が頑なになってくると聞きますが、

後藤さんがは90歳を超えても

これがだめだったら、次はこの手で、みたいな

諦めない精神もそうだし、

自分の目標や夢や方針

それに向かっていくにはどうしたらいいか

柔軟に発想、対応していけるのが凄いなぁと思いました。

自分の使命について

夢でお告げが来たとは言っていたけれど

それを続けられるのは

大きな気づきや目覚めがあったからでしょうか。

Profile
宮本啓示
「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」の自給自足的ライフスタイルを模索し、2018年単身阿蘇へ移住。結婚を機に築70年の古民家を購入し、DIYでリノベーションをスタートさせる。 伝統建築・古民家由来の生活様式に魅せられ、日々の暮らしを発信中。古民家鑑定士1級。
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