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瀬戸内国際芸術祭開幕!元スタッフがオススメする、「時間を無駄にしない」直島のアート作品の回り方

KGとUki
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KGです。

昨日まで世間ではGWでしたが、我々ASOBOSHIも少し時間をいただき旅に出ておりました。

行先は、瀬戸内国際芸術祭を開催中の、直島、豊島、犬島へ。

岡山・香川に属する島ですね。

実のところ私KGの前職場がこの豊島でして、

現代アートに携わりつつ、農業もするという仕事をしておりました(詳しくはこちらへ)。

3年に一回の瀬戸内国際芸術祭の今年、前職の同僚にも会えるし

というわけで行ってまいりました。

瀬戸内国際芸術祭とは

瀬戸内国際芸術祭とは

【海の復権】

「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい。」-そのためには、人が訪れる“観光”が島の人々の“感幸“でなければならず、この芸術祭が島の将来の展望につながって欲しい。このことが、当初から掲げてきた目的=『海の復権』です。

有史以来、日本列島のコブクロであった瀬戸内海。この海を舞台に灘波津からの近畿中央文化ができたこと、源平、室町、戦国時代へとつながる資源の争奪の場であったこと、北前船の母港として列島全体を活性化したこと、朝鮮通信使による大切な大陸文化の継続した蓄積の通路であったことは、その豊かさを物語るものでした。しかしこの静かで豊かな交流の海は近代以降、政治的には隔離され、分断され、工業開発や海砂利採取等による海のやせ細りなど地球環境上の衰退をも余儀なくされました。そして世界のグローバル化・効率化・均質化の流れが島の固有性を少しずつなくしていく中で、島々の人口は減少し、高齢化が進み、地域の活力を低下させてきたのです。

私たちは、美しい自然と人間が交錯し交響してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の『希望の海』となることを目指し、瀬戸内国際芸術祭を開催しています。
5回目の芸術祭となる瀬戸内国際芸術祭2022においても、これまで同様、海に囲まれどこからでもアプローチでき、農・工・商が混在した原初の人びとの存在を教えてくれる瀬戸内の島巡りを通し、この先地球上に人が生きること、展望を持つことを考えながら、作品を展開していきます。

瀬戸内国際芸術祭とは | 瀬戸内国際芸術祭2022 (setouchi-artfest.jp)より

つまり、

”現代アート”という社会に対するメッセージを、

豊かな原風景の残る瀬戸内海の島々から発信することによって、

「本当の豊かさとは何か」「生きるとは何か」を問いかける機会を設けたのが、瀬戸内国際芸術祭です。

そして今回は、住んでいたからこそ、働いていたからこそわかる、

数多い作品の中で「どれを観ればいいか分からない!!」という方向けに、

各島の絶対行くべきスポットと、注意すべきポイントをお伝えします!

地中美術館

地中美術館は、直島の最大の目玉と言ってもいいでしょう。

クロード・モネ、

ジェームズ・タレル、

ウォルター・デ・マリア

の作品を恒久展示しています。

中でも、モネの「水蓮」は圧巻。一目見る価値ありです。

安藤忠雄氏による、自然光を存分に利用した館内の設計や建築も注目。

名前の通り、地中に美術館があり、島の風景に入り込んだ美術館です。

【注意!】

地中美術館は完全予約制です。当日に行っても入れないと思った方がいいです。

前もって、オンラインで予約して行ってください。

I♥湯

I♥湯は、宮ノ浦港近くにある、大竹伸朗氏による作品&入浴施設。

働いているのは直島のおじちゃんおばちゃんで、観光客との交流の場にもなっています。

館内は写真撮影はできませんが、作家らしいデザインや配色がなされていて、

湯船につかりながら大竹伸朗氏の世界観を堪能できます。

【注意!】

島唯一の銭湯ということもあり、また人気施設でもあるので、いつも人はめちゃくちゃ多いです。

入浴が順番待ちで整理券が配られることも。

21時までなので、早めに行かれることをおススメします。

家プロジェクト

家プロジェクトは、集落内にある空き家などを活用し、

家の形はそのままに、原風景を生かして作品化していくプロジェクトです。

集落内にしれっと作品があるのが特徴で、7作品ほどあります。

特に推したいのは、「はいしゃ」と、「きんざ」、「南寺」。

各作品とも、作家のカラーが存分に出ているのが面白いのですが、

普通に人が住んでいる集落の中に存在しているのに、

中に入るとまさにアートな世界観に連れていかれます。

言葉で説明しきれないのが残念ですが(笑)、

ぜひ訪れてみてほしいです。

【注意!】

家プロジェクトを周遊するなら、「きんざ」以外6作品を鑑賞できる共通チケットを購入すべし!こちらで購入できます。

「きんざ」は完全予約制です。本村ラウンジ&アーカイブで予約が必要。

「南寺」も人気作品で、待ちができるので整理券などを早めにゲットすべし!

家プロジェクトチケット購入は、本村ラウンジ&アーカイブでしか買えません!しかもめっちゃ並ぶ。早め早めの行動を!

直島を楽しむために絶対抑えておくべきポイント

以上「絶対行くべきスポット」を紹介しましたが、

直島には写真スポットになっている「赤かぼちゃ」をはじめとする数多くの作品&美術館が数多くあります。

事前に作品をチェックして、どこを鑑賞したいか調べておくとスムーズでしょう。

また、以下に「これだけは押さえておくべきポイント」を挙げておきますので、参考にしてみてください。

1.船のチケットは早めに

平日ならまだましかもしれませんが、週末や芸術祭の会期中は、とにかく人が多いです。ディズニーかと思うくらい、どこへ行っても待ちや列ができています。

まず直島へのアクセスは

・高松から

・宇野(岡山)から

このどちらかからの船がメインになります。これがとにかく混みます。

しかも乗船人数も限られているので、場合によっては”積み残し”なんてこともあり得ます。

行きはまだいいですが、帰りのチケットも早めに抑えておいた方が無難です。

2.予約が必要な作品は必ず予約!

直島には「完全予約制」の作品がいくつかあります。

それは当日行っても鑑賞できないということですので、早めにオンラインで予約してください。

3.家プロジェクトはまず「本村ラウンジ&アーカイブ」へ

家プロジェクトを観て周ろうと考えているなら、そのためのチケットが必要です。

そのチケットは、本村ラウンジ&アーカイブという場所のみでしか購入できません。

ここも購入に並ぶことがありますので、港に着いたらまず、本村ラウンジ&アーカイブへGO!です。

4.レンタサイクルなどは早めの確保を

島内を周遊するにはレンタサイクルやレンタルバイクが一番オススメですが、これも早い者勝ちです。

大体、朝一でほぼ出払ってしまうので、

レンタル予約が可能かどうかの確認、

できなければ朝早く行ってレンタルできるように準備しておく、などの対策が必要です。

5.食事場所の確保

島内は飲食店がありますが、観光客でごった返す週末や会期中は、

ランチ難民やディナー難民になることは容易です。

予約できるなら予約、できないなら混雑する時間帯を避ける、などの対策をおススメします。

働いていた人間がもっとも伝えたいこと

「直島へ行こう」「作品を観よう」と思ったら、

船便の確保、美術館の予約、食事場所、レンタル関連など、

すべての事柄を前もってチェックし、現地では早め早めの行動を強くおススメします。

元々そこにいた人間だからわかるのですが、

ウェブサイトににしても、ガイドブックにしても、とにかく案内がわかりにくいので、

正直、初心者が行くとかなり痛い目に遭います。

「向こうに着いたら考えよう」では、何もできずに終わります。

今までそうやって、

・船に乗り切れずに取り残される人、

・レンタサイクルが完売で歩いて回るしかなくなった人、

・食事場所がどこもいっぱいでコンビニでご飯を買う人、

・予約制と知らず現地まで来て何も出来ず引き返す人

こんな人たちを何組も見ては、心を痛めてきました。

せっかく楽しみにしてきたにも関わらず、

不愉快な思いをして、「直島?全然よくなかったよ」では意味がありません。

来た以上、「直島、サイコーだったね」って言いたいじゃないですか。

だからこそ、あなたがもし「直島に行きたい」と考えているのであれば、

早め早めの行動を、とにかくすることです。

「でも初めて行くから、どう周ったらいいかわからないよ」

という方もいると思います。

そんな方へ、旅の計画について前もって相談に乗ります。

LINEへ友達追加していただくか、

お問合せページでコンタクトいただければ、

ご相談可能ですので、

もし直島について聞きたいことや分からないことがあれば、ご相談ください☆

あなたのアートの旅が、素敵なものになりますように☽

Profile
宮本啓示
「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」の自給自足的ライフスタイルを模索し、2018年単身阿蘇へ移住。結婚を機に築70年の古民家を購入し、DIYでリノベーションをスタートさせる。 伝統建築・古民家由来の生活様式に魅せられ、日々の暮らしを発信中。古民家鑑定士1級。
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