いざという時、何が頼りになるか
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2016年4月、私たちが暮らす熊本で、大きな地震がありました。
当時熊本市内に住んでいたUKIは、避難生活を余儀なくされることに。
・水が出ない、買いに行っても売切れ、
・電気も来ない、ガスもストップ、
・ガソリンスタンドには長蛇の車の列…
日常の「当たり前」が、当たり前でなくなるという経験をしました。
その一方で、今暮らしている南阿蘇村では、
・湧水が至る所で湧いている
・農家さんが多い
・地域コミュニティができている
というもともとの基盤に、
・自衛隊の給水は不要
・豊富な食材でご近所さんとBBQパーティー
・子どもたちは一日中外を走り回って遊べる
などなど、都会に比べると
同じ災害を経験しても、その後の対応力が全然違いました(もちろん状況は千差万別ですが)。
日本は災害大国と言われるほど、年中災害リスクを抱えている国です。
そんな中で、本当に災害に遭った時に、
日ごろどういった環境で生活しているか
がその後の行動を左右すると思うんです。
例えば、
・家庭菜園をしていて食材をある程度でも時給できる暮らしだったら。
・ご近所さんと日ごろから顔見知りで、お茶するようなつながりがあったら。
・周りに田んぼや畑が多く、食材に囲まれている環境だったら。
・太陽光などで発電した電気を、自宅で使えたら。
・日常的に焚火や薪ストーブなど、火を扱うことに慣れていたら。
・困った時に助け合える、仲間がいたら。
有事の時、どうでしょうか。
上で挙げた例は全部、「自給力」だと思うのです。
「自給力」を言い換えれば、
自分たちで生きていく力。
お金に依存せず、自分の力で暮らしを作る力をつけることが、
自給的暮らし=豊かな暮らしに近づいていくと考えています。
私たちはよく「自給」という言葉を使っていますが、
「自分たちの力で」という意味ももちろんありますが、
もっと大きな意味で
「自分たち、そして仲間で作っていく」
という思いもあります。
一人一人、できることや得意なことが違う中で、
一人よりも二人がいいし、二人より三人がいい。
そうやって輪が広がっていくと、
めちゃくちゃ豊かでカラフルな社会が生まれていくと思っています。
誰かが苦手なことは、誰かが得意なこと。
誰かが得意なことは、誰かが求めていること。
そうやって日々助け合っていたり、つながりあっていれば、
いざ何かが起こった時に安心して助け合うこともできるはずです。
私たちが本当に望むことは、
「つながりたい人とつながり、助け合い、分かち合い、みんなで生きていく」
ことです。
そういった仲間とつながりを広げていきたいと思います。